お初の巻機山バックカントリー

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巻機山では初めてのバックカントリーをしてきました。

巻機山スノーシューで歩いたことはあるのですが、標高差1400m、獲得標高は1460mと1日で歩くにしてはヘビー級。

シートラスタイルの自分にはハードだと思ってましたが一度くらいチャレンジ…ということで行ってきました。

ルート:西谷後バス停→桜坂駐車場→井戸尾根→ニセ巻機山巻機山→(ピストン)(CT8:55)

 

冬の巻機山といえば路駐…と思いきや、駐車場が用意されてました。

小雪シーズンならではなのか、それともたまたま今年から…?

(07:22)

 

まずは夏の登山口、桜坂駐車場までゆるゆる登り。

この日は10時頃から晴れ予報、天気には期待してのんびり進みます。

(07:41)

 

雪に覆われた駐車場を過ぎて、いざ井戸尾根へ。

右奥が井戸の壁と呼ばれる急斜面、左奥には黒黒してよく目立つ天狗岩も。

(08:05)

 

井戸の壁はこんな傾斜、かなり急!

この日はトレースがばっちり出来ていましたが、それでも通過に時間掛かりました。

ここが硬かったり深雪だったりするとかなり苦戦しそうですが、この日は程よく緩んで登りやすく。

(08:30)

 

おっ?となる瞬間

おぉぉー

標高1100mで井戸の壁は終わり、しばらくは勾配緩めの尾根歩き。

森林限界は標高1500mくらいですが、井戸の壁が終わったところは雪庇ができる地形で(ニセ)巻機山がよく見えます。

平標山の標高差1000m程度なら休憩無しで登り切れますが、巻機山は長丁場なのでここで一旦補給して。

 

ていうか平標山だとここから登り始めみたいなもんなので、巻機山の標高差の大きさがすごい……

一仕事終えた満足感を既に味わってます(笑)

(09:00)

 

トレースは尾根を右へ左へ、天狗岩がよく見えるポイントにも寄ってました。

天狗岩はすごい大きさ、写真では伝わらない存在感を放ってます。

(09:51)

 

森林限界

この景色は大好物、たまりません。。

目の前にあるニセ巻機山は標高1861mであと300mアップですが、ようやくの森林限界の世界にテンション上げ上げで歩けます。

(09:57)

 

ニセ巻機山までは井戸の壁に続いて急登。

標高高く森林限界上なので雪は硬いタイミングが多そうですが、この日はスノーシューがよく噛むくらいの硬さで登りやすく。

(10:08)

 

苗場山

ニセ巻機山に登頂!

と同時に強い北風が吹き始め、急に寒く。

巻機山との鞍部に下れば風も収まるだろうと、さっさと進みます。

(10:47)

 

その巻機山との鞍部にある避難小屋はほぼ雪の下でした。

2階建てなのでかなりの高さがありそう(無雪期に来たことがない)ですが、小雪シーズンでもこんなに積雪があるとは…!

吹き溜まりでの積雪にしてもびっくりです。

(10:54)

 

山頂も強風だろうということで無風の鞍部で大休憩に。

バックカントリーの時はガスを持ってくる余裕がなくパンをかじってましたが、今回から山専ボトルを導入!

温かいものを体に入れられるだけで少しバックカントリーのクオリティが上がったような??

家で熱湯を入れて6時間ちょっと、アツアツではないもののちゃんカップ麺をいただける保温力!

(10:57)

 

鞍部からは標高差160mほど、あっさり登り切って巻機山に登頂!

相変わらず存在感のまったくない山頂です(笑)

(11:41)

 

左:至仏山 右:悪沢岳

越後会津の山々

巻機山からの景色は、見慣れた平標山より白い山々が立ち並んだもので。

強風の名残か雲が多くすっきりとは見渡せませんでしたが、めちゃくちゃ格好いい山並みでした。

(11:46)

 

アングルは同じですが。

今回ちょっと楽しみにしていたのが樹氷で、昨年巻機山では樹氷ができたらしく。

今年もできたのかな?と思ったらミニモンスター(笑)

(11:47)

 

巻機山の山頂付近は平ら、2色しか無いこの景色は砂漠のようなんでしょうか。

(11:49)

 

稜線にある針葉樹は樹氷のなり損ないなのか、ただの積雪だったのか?

ちゃんとモンスターになってるときに再訪したくなります。

(11:50)

 

絶景にお腹いっぱいになったところで、滑走へジョブチェンジ

(12:00)

 

まずはニセ巻機山との鞍部まで。

登山道隣の尾根を滑りましたが、なんという絶景……

ロケーションは良すぎますが標高差160m、あっという間でした。

(12:05)

 

ニセ巻機山まで登り返し。

さっき通ったときの強風はなくなり、代わりに暑い…!

(12:24)

 

ニセ巻機山に登り返して巻機山を振り返り。

もこもこ。

(12:27)

 

上越国境の山々に被っていた雲も無くなり見渡せるように。

気温が上がって霞み気味ですが、なんと雄大。。

(12:28)

 

ニセ巻機山からの急斜面は尾根北隣の凹部を滑り。

既に雪は激重に、先が思いやられる標高1700m……

ちなみにこの日関東では春の陽気、こちらも暖かくなるということである程度予想はしてましたが…こんなに重くなってしまうとは……

(12:44)

 

ちょっと休憩…!

あまりに雪が重くてターンするのも大変、思わず休憩となりました。

登りと違って標高差100mは数分も掛からず滑れてしまうので、のんびりゆっくり下りましょう。。

(12:51)

 

 

冬道は夏道よりショートカットして進む標高1350mあたり、下りは夏道に沿って滑ってみました。

ちょうど1350mにある小ピーク?からは天狗岩が目の前に見えて、高度感にぞわっとするほど。

(13:02)

 

朝イチ、通過が大変だった井戸の壁はトレースより東斜面の方が藪が少ないらしく。

確かに藪は少なく感じましたが、この日の標高1000m以下はあまりの気温の高さに板が回らずでした。

数ターンして休憩を繰り返し、無事井戸尾根を滑り切り。

(13:20)

 

駐車場までの緩斜面はボブスレーで下れて、難なく滑り降り。

六日町のお菓子屋さん、ことうで買い物して酒屋さんで地酒を買って帰路へ。

帰りに見た巻機山、気温が下がっていって今度はツルツルになるんだろうなと思いつつ……(笑)

(15:00)

 

時間が早かったのでR17、三国峠を越えて群馬へ、前橋まで下道走って。

前橋では夕食に鍋焼きうどん屋さんのさとりというお店へ。

珍しく鍋焼きうどん専門店で、焼肉屋さんのようにテーブル席にコンロが4口あるのが面白く!

夏はどんな営業をしているのか…?

 

滑りより景色が良かった巻機山BCでした。

獲得標高1500mというのはとにかく大変で、ちゃんと体力がないと山頂に届かないくらいハードだと思いますが、そこから見られる景色は最高!

登山口の標高が低いことの宿命、雪質の悪さも物凄く体に沁みました(笑)

それではまたー!

 

山行時間…6:12

山行距離…14.78km

消費カロリー…2555kcal

獲得標高…1530m

矢種積雪…220cmくらい(たしか)