積雪期限定の越後山脈 柄沢山へ

 

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谷川連峰朝日岳巻機山の間、上越国境にある柄沢山に行ってきました。

 

平標山から始まった越後山脈の雪山歩き、夏道がある山は結構歩きましたが、積雪期限定の山には行ったことが無く。

で、調べて気になった柄沢山、バックカントリーがメインのようですが標高差は1300mなので歩けそう、ということで行ってきました。

 

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 ルート:R291除雪終点→1620m点→柄沢山→R291除雪終点

 

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R291の清水集落からスタート。

除雪終点の積雪はこんな感じでした。

今シーズンは3月になってから全然雪が降ってないみたいです。

(08:01)

 

巻機山の駐車場を通り過ぎましたが、7時30分頃ですでに満車でした。

最近人気が高まってるみたいです?

 

 

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涸沢川の左岸を進みます。

このあたりは夏は田んぼでしょうか。

(08:04)

 

 

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涸沢川の河原を進みます。

この時はまったく川面が見えてなく、どこに流れてるのか分かりませんでした。

今回はワカン装備ですが、のほほんと雪面を歩くだけで楽しく。

(08:41)

 

 

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途中2か所砂防堰堤を右岸から越えます。

スリットダムは格子のとこをすり抜けられるかと思ったら、そこだけは川が出てました。

(08:50)

 

 

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砂防堰堤を超えると沢の傾斜が強くなり。

登りは1620m標高点へ真っすぐ登る尾根を使おうと思っていたので、一つ目の分岐を右又へ、2つ目の分岐の間にある尾根に進みます(写真正面)。

帰りは写真左の尾根を使おうと思ってました。

(09:13)

 

 

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沢の傾斜はこんな感じ。

後で知ったのですが、1620m標高点へ真っすぐ登る尾根はあまり使われていないようで。。

(09:22)

 

 

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帰りに使おうと思っていた稜線の1809m標高点へ登る尾根は雪が割れてました。

奥の方は繋がってるかもしれませんが、これを見て帰りに使うことをやめ。

ていうか上側の傾斜は45度くらいはありそうな…。

(09:54)

 

 

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隣の尾根が急なのがどうでもいいくらい自分がいる尾根が急で(笑)

今までで一番急な尾根を登ってるんじゃないかと…

こっちの尾根も最大傾斜は40度くらいありそうでした。

久々にピッケルを出して必死に登ります。。

河原では履いていたワカンも尾根に取り付いてすぐに外し、アイゼン装備です。

 

厳冬期の雪が固い状態では下るのにとても難儀しそうな傾斜でした。

(09:59)

 

 

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標高1500mくらいで森林限界になり、傾斜も緩くなって歩きやすく。

まだまだ傾斜がある方なので、先の様子が気になって仕方ない…。

(10:50)

 

 

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北側の沢筋を登っていくバックカントリーの人が。

とんでもないところを登ってるように見えて、自分も同じような傾斜を登ってました…。

(10:52)

 

 

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標高1600mで平場に到達、ようやく一息付けました。

柄沢山の山頂もようやく見えてきて、上越国境の稜線が近くに。

(10:58)

 

 

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南側を見てびっくり、まさかの富士山がうっすら覗いてました!

谷川連峰の清水峠が標高1450mくらいで低く、ちょうどその間に富士山がいました(笑)

新潟県から富士山が見えるとは、まさかまさか。

(11:19)

 

 

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あと一息!

(11:28)

 

 

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山頂直下もそこそこ急な斜面でした。

尾根と違って滑っても途中で止まりそうな感じでしたが。

雪は前に降った雨?でカチカチに凍ってきらきら。

(11:31)

 

 

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柄沢山1900m、登頂!

登山道が無いのでもちろん標識もなく、しかもきっと相当分厚い雪に覆われているんでしょう。

ここが山頂です!

(11:38)

 

 

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北側は巻機山から東へ延びる越後山脈の主稜線。

真っ白な分厚い山々が連なってました。

(11:42)

 

 

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柄沢山の群馬側斜面はバックカントリーのエリアらしく。

良い斜面!ですが、登山口から1300m登って反対側滑って登り返すなんて…。

標高差も傾斜も登頂後の行動もヘビー級なエキスパートな方々が集う山でした。

(11:44)

 

 

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朝日岳(中央奥)

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谷川岳(左) 一ノ倉岳(右)

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万太郎山(左奥) 仙ノ倉山・平標山(右奥) 大源太山(右手前)

巻機山谷川連峰の中間に位置する山なだけあって、谷川連峰の展望もばっちり。

この景色が独り占めなんだからすごいことです。

(11:51)

 

 

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西側には妙高山、遠くに北アルプスまで見えてました。

去年は小雪で南魚沼の田んぼは茶色かったですが今年はちゃんと白くて、やっぱりこの景色じゃないと!

(12:15)

 

 

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いざ下山。

ふと谷を見ると上流側の砂防堰堤がすぐ近くに見えました。

距離は大したことないのにこの標高差、ほんと傾斜がすごかったんです…。

(12:23)

 

 

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下山は1620m標高点から1270m標高点へ下る尾根を使いました。

傾斜は登りで使った北側の尾根より緩いものの、ずっと片斜面だったので足の負担は大きく。

片斜面がきついので雪が固い時はこちらはこちらで歩きにくそうな。

今回は気温が高く雪が緩んだので平和に下れました。

(13:00)

 

 

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1270m標高点から北に曲がって谷筋に降りていきます。

地形図では相変わらずの傾斜ですが、体感は行きより緩そうな?

 

写真は上りに使った尾根、下から見てもこの尾根を直登するのはそりゃしんどいわけで。。

(13:02)

 

 

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涸沢川に降りて、上から雪が落ちてこなそうなところでようやく大休憩。

山頂に着いても帰りの急傾斜を考えると落ち付けず、お湯を沸かす気になれませんでした。。(笑)

(13:38)

 

 

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無事下山!

下界は山々の地肌もだいぶ見えてきて気温もぽかぽか、春も近い雰囲気でした。

(14:35)

 

越後山脈の山々の例にもれず、膨大な積雪を眺める展望の山でした。

位置も良く、北に巻機山、南に谷川連峰と大きな山に挟まれて大迫力の展望は素晴らしかったです。

 

ただ、とにかく傾斜がきつく!

巻機山の井戸の壁が尾根取り付きから1600mまで続くような感じで、とにかくしんどかったです。

おかげでこの山は巻機山のように人気になることもないでしょう、独り占めとはいかないかもしれませんが、静かな雪山を楽しむにはいいんじゃないでしょうか。

 

今回は自分もバックカントリーが出来るかと思って下見のつもりでしたが、この山はとてもスノーシューだけでは登れそうにありません、歩き限定です(笑)

それではまたー!

 

山行時間…6:35

歩行距離…10.89km

消費カロリー…2693kcal

獲得標高…1321m