ぐんま県境稜線トレイル最奥地 稲包山~白砂山を歩く 2日目

 

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3年前に新規開通した登山道、ぐんま県境稜線トレイルの三坂峠~白砂山を歩いてきました、の2日目。

新規開通区間のうち、標高2000mを越えるピークが連なる上ノ倉山~白砂山間を歩きました。

 

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 ルート:ムジナ平避難小屋→上ノ倉山→上ノ間山→白砂山→八間山→野反峠(CT7:45)

 

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小屋の中でも氷点下でした

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この日は午後から天気が不安定で、早発早着を目指して早起き。

小屋の気温が氷点下の中、3時起きは辛いかと思いきやすっと起きれました。

 

寝袋は2℃対応でしたが、雪から作った水(煮沸済)をプラティパスに入れて湯たんぽにしていたのでぐっすり寝れました。

(04:26)

 

 

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小屋から出ると山も小屋もうっすら雪化粧。

雪もカチカチに凍ってましたが軽アイゼンでサクサク歩ける雪質でした。

(04:34)

 

 

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この日1番の急坂が小屋から大黒ノ頭へ登る最初の登り。

冷え冷えで寝ぼけだった体にあっという間に熱が入ります。

(04:43)

 

 

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至仏山の肩から昇ってきました

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雪面は赤く染まらず

 大黒ノ頭で少し待っていると日の出。

今年初の山で迎える日の出、この空間を独り占めできる幸せ!

(05:06)

 

 

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すぐ隣が本日2番目の高さ、標高2108mの上ノ倉山。

今後の天気も気になるので、さっさと進むことにしましょう。

(05:17)

 

 

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苗場山頂ヒュッテが見える

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うっすら雪化粧した稜線を東へ。

この稜線を歩いてて面白かったのが苗場山の山頂台地がよく見えることで。

このアングルで見えるとなると雪が解けたら池塘が見えそうでした。

(05:39)

 

 

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一番右のピークがこれから向かう白砂山。

ピークはいくつかありますが、どれも大きな登り返しではなく、気は楽です。

とはいえ見た目通り遠く、コースタイムは3時間20分。

(05:40)

 

 

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忠次郎山からの下りは樹林帯

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2つ目のピーク、忠次郎山からの下りは志賀高原の山らしい針葉樹林のなだらかな下り。

樹林帯とは言ってもこの時期は積雪で視点が+1m?2m?なので遠くも眺められ、楽しい歩き。

(06:24)

 

 

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3つ目のピークは赤沢山。

ここから見る上ノ間山が立派でした。

この先白砂山までは夏道を歩く区間も多くなりました。

(06:38)

 

 

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振り返って。

右奥は谷川連峰、最初はあちらのエリアにいたんですが、ずいぶん歩きました。

(07:08)

 

赤沢山から上ノ間山の夏道は道が狭く、この時期でも枝を擦りながら歩く時間も長く。

避難小屋のノートでは藪漕ぎと書いている人もいましたが、刈払いから時間が経ってしまうと藪漕ぎのようになってしまいそうです。

 

 

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上ノ間山に着くと空は雲に覆われてしまい。

こうなると残雪期といえど寒々しい雰囲気に…。

だいぶ近くなってきた白砂山ですが、これでもまだコースタイム1時間15分。

(07:21)

 

 

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清津川源流

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白砂山へ最後の登り、といったあたりでは北側の清津川源流の谷の深さに見とれました。

黒々しい森に包まれたまさに秘境…

(07:29)

 

 

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白砂山は3連ピークになっていて、その1番東側が群馬、新潟、長野の3県境になっています。

今回、初めて3県境の地に立てる!

と思ってわくわくしていたのですが、なんと通り過ぎてしまい(笑)

ここから先は上越国境から上信国境へ。

(08:13)

 

 

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今回の山行最高峰の白砂山2140mに登頂!

ここから先は野反湖からの日帰り登山ができるので人がいるかも?と思っていましたが僕一人でした。

(08:13)

 

 

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藪漕ぎ区間

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振り返って白砂山

風が強くなりつつあり、山頂での休憩もそこそこに下り。

下山口の野反峠まではまだコースタイム3時間35分。

 

途中、白砂山の下りが緩やかになったところでは登山道が雪庇と一緒に落ちてしまったらしく。

雪庇の残りかけはあったものの、20mくらい藪漕ぎしました。

(08:47)

 

 

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右のピークが堂岩山、左奥が八間山。

白砂山以西は歩いたことがあるのでほっとしますが、自転車の待つ野反峠へはまだまだ縦走です。

このあたりから天気が悪くなり、いかにもこれから降ってきます、な雰囲気になってしまい。

(09:07)

 

 

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ちらっと野反湖

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堂岩山から八間山へ分岐すると緩やかで歩きやすい笹原の登山道に。

雪の上を歩く区間も結構ありましたが、やっぱり緩いのでサクサク歩けました。

この時はもう、どんどん歩いて距離を稼がねば!な気分。

(09:32)

 

 

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黒渋ノ頭

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雪に覆われた黒渋の頭の登り返しを越えて(これが結構長い)、八間山へ最後の歩き。

八間山と言ったらこの木のトンネル!

前回歩いた時にとても印象に残っていましたが、健在でした。

(10:14)

 

 

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「はちけんざん」と読みます

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白砂山方面

ついに今回の縦走最後のピーク、八間山に到着、しかも雪が降ってきて!

ただ、ここまで来ればあとは400m下るだけ、もうちょっとです。

しかもここにきてようやく人に会いました、なんという安心感。。

(10:37)

 

 

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下山口が見えてきたというのに、下山口の標高が1561mもあるので雰囲気はずっと山の中、しかも道路がある場所としてはかなり山奥の奥な野反湖

下山してきた気はまったくしません(笑)

(11:03)

 

 

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ただいま、自転車!

デポした時も、おそらく昨晩も雨か雪かに降られてなんと申し訳ない…

(11:21)

 

 

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野反湖からは下り!

なんですが、六合から先はアップダウンが続き。

ザックが重いせいでちょっとした登りでものすごい失速し、全然登りません(笑)

おまけに長い登りでは腰が!腰が!

 

写真はここまで来ればあとは平坦、な八ッ場ダム

水が張っているのを今回初めて見れました。
(12:44)

 

 ぐんま県境稜線トレイルの新規開通区間、踏破できました。

開通した時から歩きたいと思っていた場所だったので念願でした。

谷川連峰を望む稲包山から、草津白根山が近づく白砂山まで、これほど移動感のある縦走は初めてで。

写真見てても分かるかと思いますが、稜線自体は景色はいいものの割と単調ですが、周りの山がどんどん移動していくのでなによりそこが楽しく。

上越国境を歩くのに最初がここでなくていいと思いますが、いろいろかじった後に歩くと楽しいと思います。

 

ネックはアクセスですが、今回歩いてみて、GWから10月まで運転される野反湖へのバスを使えばよかったと。

自転車は自転車で時間に縛られないメリットはありますが、用意も手間なので…。

 

歩く時期はやっぱりGWあたりがいいんじゃないでしょうか。

水の心配がないですし、雪の上を歩けるのはそれはそれで楽に進めます。

まだ雪が降るタイミングもあるのでそれさえ避ければ!

それではまたー!

 

山行時間…6:39

歩行距離…14.97km

消費カロリー…2783kcal

獲得標高…↑ 1176m ↓ 1520m

 

自転車走行距離…30.12km