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3年前に新規開通した登山道、ぐんま県境稜線トレイルの三坂峠~白砂山を歩いてきました。
ぐんま県境稜線トレイルの新規開通区間、2018年に開通し、2019年には避難小屋が設置され。
群馬の山好き?としてはこの区間はめちゃくちゃ気になってました。
なにせ登山道が無いうちはとても僕が歩けるような場所ではなかったですからね!
避難小屋泊になるので気合を入れて、いざ!
ルート:赤沢スキー場入口バス停→稲包山→三坂峠→セバトノ頭→ムジナ平避難小屋(CT6:56)
写真は登山前日の4/29。
下山口の野反峠にクロスバイクを置き。
こんな天気の中ほったらかしにするのは大変心が痛むのですが…
明後日には大活躍してもらいます。
(16:58)
渋川で上越線に乗り換え後閑駅へ、そこから関越バスで猿ヶ京、さらにみなかみ町営バスで赤沢スキー場入口へ。
3時間の長旅をして今回歩く山の南側をぐるっと迂回してきました。
(09:29)
ムタコ沢沿いに延びる林道を歩いて、稲包山の登山口、秋小屋沢橋へ。
沢は雪解けシーズンだけあって豊かな水量でした。
(10:00)
登山口からしばらくは送電線の作業道が入り乱れて分かりにくいですが、上へ上へ行けばよかった…はずです?
途中からはピンクリボンとたまに案内もあってひと安心。
登山道は、作業道なだけあって歩きやすい広めな道でした。
(10:21)
送電線をくぐりながら稲包山を目指します。
おかげで景色は標高1200mくらいで開けるのですが、この標高だと暑い時期にはしんどそうな。
今回は避難小屋泊ですが万が一に備えてテント泊装備、久々の重装備に1歩が重いです。
(11:10)
3回目の送電線をくぐると稲包山が目の前に!
見た目ちょっと歩けば着きそうなくらいなんですが、道はなぜか尾根を登らずトラバースして稜線へ。
(11:17)
稜線に着くと四万温泉からの登山道に合流し、ひと登りすると稲包山の山頂!
北東には雲のベールが剥がれつつある谷川連峰、西には翌日歩く上ノ倉山~上ノ間山の眺め。
今年は残雪が少ないのでGWでも稜線の雪庇は途切れ途切れですが、例年ならこのあたりの稜線は真っ白ではないでしょうか。
(11:44)
稲包山から、今回のお目当て、ぐんま県境稜線トレイルに乗ります。
残雪期らしいまだら模様が綺麗な稲包山でした。
今度歩くときは稲包山から三国峠を繋ぎたいところ。
(12:34)
雪庇の影響か南側が開けた稜線を進み、三坂峠分岐へ。
ここから白砂山まで、11kmが新規開通区間、今回のお目当て。
上級者向け登山道と書かれるとドキドキしちゃいます(笑)
(12:54)
さてさて、新しい登山道の具合はどんなもんでしょ…
広い!
地面もふかふかかと思いきや、意外にも締まって歩きやすく。
笹刈り後の根っこがチクチクと出てるのかと思っていましたが、全くそんなことありませんでした。
(12:56)
三坂峠分岐までは南側が開けていましたが、新規開通区間に入ると樹林帯区間が多くなり。
特に見どころはなく、標高も1500m台をうろうろしながら淡々と進みます。
淡々と進めますが、登山道が無い2017年以前は笹漕ぎだったんでしょう、なんてありがたいことか。
(13:38)
1766m峰への登りに入ると登山道の様子が一変、針葉樹林とゴロゴロした岩の道に。
傾斜は大したことないのですが、道の上に張っている枝が低く、避けたりザックが引っかかったりで時間を食いました。
この区間に残雪が多いと枝の処理がさらに必要で、大変そうです。
(14:04)
1766m峰を過ぎると景色が開けて、笹原の世界へ。
タイミング良く晴れ間も広がり、気持ちいい景色!
(14:36)
北側には神楽ヶ峰、かぐらスキー場あたりが見えるように。
標高的にはかぐら5ロマ山頂と同じ1830mくらいですが、あちらの方が雪の量が全然多いようです。
(14:40)
かなり近づいてきた、標高2000mを超す上ノ倉山以西の山々。
登山道はセバトノ頭に向けて登りですが、とてもなだらかな山容なのでお散歩気分。
今回はちょうどここから白砂山山頂までが残雪が多い区間でした。
(14:59)
セバトノ頭付近はとてもなだらか、おかげに1m以上はある残雪で登山道がどこにあるかはとても分かりません。
迷わずGPSと地図で進行方向を決めつつ歩き。
残雪期はセバトノ頭山頂からムジナ平へ下る(とても緩い)のが迷いそうなところなので要注意です。
(15:12)
ムジナ平に下り、少し登り返したところにムジナ平避難小屋!
本日の宿に到着です。
ムジナ平を歩いている間、あまりに地形が緩すぎて小屋がどこにあるのか分からず、めちゃくちゃ不安でした(笑)
小屋はムジナ平の外れ、登り返す直前の尾根がはっきりしたところにあるので結果的に見落とすことはありません。
(15:30)
小屋に着いてノックして…
無人!
せっせと荷物を広げて、水作りをしたり少し歩いて景色を眺めたり。
ゆったり…というよりせかせかとやることやって。
(16:29)
翌日は午後の天気が良くないようなので早発したいということもあり、早めの夕食。
無印良品のレトルトです。
この頃には外は雪が降り風もビュービュー、さすがは5月の山といったところでした。
数十センチも雪が降ってくれるとさすがに辛いので積もるのはそこそこにしてくれよー、と思いつつ19時過ぎには就寝でした。
(18:50)
22時くらいにやたらお腹が張って寝れなかったり(晩に食べたナッツのせい?)、仕方なく外に出ると雪が止んで満天の星空だったり、でも意外と空が明るくてチカチカするほど良くは見えなかったり、雪はそんなに積もらずほっとしたり、そんな夜を過ごして翌朝へ。
ちょっと早めなGW山行、バスを降りてから全く人に会わない1日となりました。
コロナ禍なのはあるかと思いますが、もともと人が少ない山域でしょうし、静かな山行をしたい人にはいいルートだと思います。
僕はと言えば実際は歩き始めから久々の無人小屋泊に結構ナーバスでした。
それでも思い返せば歩いてる間は楽しかったんだと思うので不思議なものです。
それでは次に!
山行時間…6:02
歩行距離…13.04km
消費カロリー…2323kcal
獲得標高…↑ 1599m ↓ 463m