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積雪期限定の谷川連峰の展望台、コマノカミノ頭(の稜線)に行ってきました。
コマノカミノ頭…
と言ってパッと思い浮かぶ人はとても少ないと思います(自分もそうでした)。
土樽駅の向かいの稜線にある山で、登山道が無いので積雪期限定の山です。
ネットでは登った記録が結構あるので行ってみました。
ルート:土樽除雪終点→蓬新道870m地点→稜線1380m地点→蓬新道→土樽除雪終点
朝6時半、やや明るくなってきたところでスタート。
今の時期は土樽駅の奥、線路を潜った先が除雪最終地点でした。
初めて冬に土樽に来ましたが、雪は全然少なく。。
ちなみに今回はスノーシューです。
(06:27)
林道を蓬新道に向けて歩いていきます。
標高を上げていくと雪はどんどん増えて、林道終点では見た目もさもさ!
先に見える真っ白な谷川連峰の稜線にテンションも上がる上がる!
(07:27)
林道終点からは登山道歩き…とはならず、河原歩き。
登山道は斜面に近いところにあるので雪に埋もれて灌木に塞がれて歩けず、適当に歩きます。
(07:38)
たまに見えるピンクテープが唯一の蓬新道の証。
積雪は標高800mでこのくらいでした。
例年なら1.5mはあるんでしょうけど…。
(07:39)
河原の歩きやすいところを選んで進みます。
景色も綺麗で、河原を歩いてるだけでとても楽しく!
(07:40)
途中、稜線を眺めるとひときわ目立つピーク!
登り始めて分かりましたが、これがコマノカミノ頭でした。
こんなかっこいいピークだったとは!
(08:16)
地形図の標高870m付近から尾根に取り付きます。
…めちゃくちゃ急なんですが!
(08:27)
急な尾根は灌木がもさもさ…。
積雪が少ないから余計に感じるんでしょうが、これが大変で!
ネットでは山スキーの人が多い印象でしたが、こんな急坂の藪の中を板履いて登れるんでしょうか…?
(09:03)
標高1100mを越えたあたりから灌木が減って歩きやすく。
とは言っても急登はまだまだ続きます。
ジグザグジグザグ、歩きやすいところの幅を目一杯使って歩きます。
(09:30)
急登で大変でも、足跡の無い純白の尾根を独り占めで歩くのは至福…!
藪の中を登ってる間は稜線に着く気がしませんでしたが、大分近くなって現実味が出てきました。
(09:51)
標高1200mから先もやや藪でしたが、下の方に比べると大したことなく。
というかあと積雪1mあったらこの辺りは歩きやすい雪面になってるんでしょうね…。
(10:10)
稜線直下に近づくと灌木の背が低くなり、森林限界のような様相に。
待ってました、この景色!
(10:30)
シシゴヤノ頭、蓬峠から見ても良さげな山でしたが、やっぱり良さそうで!
来シーズンはぜひ行ってみたいところです。
…シシゴヤノ頭の写真右側、緩い斜面がひたすら続いてる感じなのですがここから登れないものなんでしょうか。。
(10:36)
東を見ると大源太山と奥は巻機山。
暖冬でもこの純白さ、素晴らしく綺麗な冬の谷川連峰。
(10:36)
蓬峠方面を眺めていると…
稜線を覆っていた雲が薄くなったところに建物が!
蓬ヒュッテ、冬は連日こんな天気でしょうし、過酷です。
この日は冬の北風による雲ではなく、南風で出来た雲でした。
おかげで標高1400mでもおそらく氷点下になっておらず…。
(10:38)
稜線から眺めるコマノカミノ頭。
意外と距離があって、急登にとても疲れたのでここで引き返すことに。
谷川連峰にしては急峻な稜線で、縦走するのに気を使いそうです。
(10:52)
いずれも2000m級の山々で、谷が深いのでスケール感があり。
写真だと遠く見えてしまいますが、とてもかっこよかったです。
(10:57)
少しは稜線歩きをして。
もうちょい雪があるとより歩きやすくなるのか、雪庇が発達してしまうのか?
(11:04)
左、仙ノ倉山と右は平標山をアップで。
谷川連峰の中ではひときわなだらかな山容で、一番スキーしやすそうな山です(笑)
(11:05)
下山に向かいます。
どうせ自分しか来ないだろうということでトレースを潰しながら下ります。
登りは急登ラッセルと藪でひたすらしんどかったですが、下りはあっという間過ぎて…。
(11:08)
谷まで降りてきました。
登り2時間、下り45分でした。
この日は強烈な日差しと南風で気温がぐんぐん上がってて。
2か所、石の上に積雪したところを渡渉するところは崩れないかドキドキ…。
(11:45)
蓬新道から林道まで歩いたところでまさかの6人組の登山者!
話を聞くとこれから僕と同じルートでシシゴヤノ頭まで向かうそうで。
自分が付けたトレース、藪と急登で右往左往しまくっちゃって、見られるのが恥ずかしい…。
(12:15)
今シーズン初のスノーシュー登山、楽しく登れました。
登山道も登山記録も少ない山なのでひとまず稜線まで足を伸ばせただけでも大満足です。
それから景色はもちろん一級品で。
冬の谷川連峰はどうしても歩きやすい?平標山に行きがちでしたが、こちらも負けず劣らずな絶景の山でした。
それではまたー!
山行時間…6:23
歩行距離…11.25km
消費カロリー…2805kcal
獲得標高…840m