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久々のテント泊に北アルプス最奥の百名山、鷲羽岳へ歩いてきました。
今年は久々に山歩きの回数を重ねて身体ができてきたので、折角だから1回くらいテント泊したい…!
ということで見てみたかった景色がある双六岳に行くことに。
ただ、双六岳のみではコースタイム的には余裕があるし…ということでまさかの北アルプス最奥の百名山、鷲羽岳まで足を伸ばしてきました。
ルート:新穂高温泉→左俣林道→小池新道→双六小屋→双六岳→三俣蓮華岳→鷲羽岳→双六小屋(CT14:50)
おはようございます。
たっぷり5時間ほど寝れました。
いざ左俣林道へ山歩きのスタートです。
就寝時は駐車場はかなり空きがあったんですが、起きたころには満車になってました。
関東からはどんなに早くとも4時間くらい掛かるので皆さんどういう行程で運転してるのか…?
関東からはかなり遠いので長野・北陸ナンバーが多い印象でしたが。
(04:55)
小池新道経由で双六小屋に向かう場合、最初の6kmが林道歩き。
暗い森からだんだん明るくなっていくタイミングだったので、徐々に周りの山々が見えてきて飽きずに歩けました。
慣れないテント泊装備歩きの身としてはちょうど良い林道歩き?
この日の前日は台風15号が本州南岸を通過した日でしたが、川の水量は普段とそんなに変わらなそうな雰囲気でした。
(05:53)
歩き始めて1時間半、ようやく小池新道に入り本格的な登りのスタートです。
双六小屋までは5:50とのことですが、この間の鹿島槍を歩いた感じからして北アルプスのコースタイムよりは大分速く歩けそうな気分で歩いてました。
(06:27)
雪崩地帯なのか土石流のせいかゴロゴロした石を良い感じに敷き詰めた登りやすい登山道でした。
大きな木は少なく、日陰はそんなに多くないので日差しが強いと暑そうな。
(06:52)
標高を上げていっても谷の中を進むので景色はなかなか変化がないですが、周りの山々が徐々に見えてきます。
(07:14)
標高2087m、シシウドヶ原。
小池新道を歩いてて印象的だったのは白くて迫力ある笠ヶ岳周辺の岩壁でした。
(07:41)
標高2200mのクマの踊り場はこの先の鏡平の名残?で湿原チックな。
ここまで来れば鏡池はすぐそこ。
(07:57)
鏡池・鏡平山荘に到着。
そよ風はありましたが、鏡槍?が見れました!
鏡平山荘ではこんな山の中でまさかのかき氷を頂き。
家庭のかき氷というよりかは本格的なきめ細やかなかき氷で、こんな山の中でまさか……(二度目)
メロン味は周りの緑色の山々に合わせてみました。
(08:28)
鏡平山荘、尾根の上に位置していて素晴らしく良い立地でした。
何よりこれから向かう方面の山々に囲まれているというのは見ていてテンションの上がる景色!
(08:36)
鏡平から少し進むと森林限界の世界になり、弓折乗越に向けて登ります。
林道歩きが6kmもあるので登山口から森林限界エリアまでは時間が掛かりますね……
(08:54)
礼文島のヤマハハコ(島中生え放題)からしたら、高山帯に生えてるヤマハハコは生息域が狭くて大変だと思われてそう?
(09:02)
弓折乗越にザックをデポして、空荷で弓折岳 標高2592mへ。
広い稜線の奥に槍穂が連なる、蝶ヶ岳と似た展望でした。
双六方面に向かう人が立ち寄るのかと思いきや自分がいたタイミングでは山頂独り占めでした。
(09:19)
弓折乗越でザックを回収して、双六小屋に向けて稜線を北上。
歩きやすい区間も多い穏やかな稜線で、こういう写真のような道を歩く時間は最高です…!
(09:36)
双六小屋が見えると同時に奥にそびえる鷲羽岳!
鷲羽岳に登るかどうかの判断は手前の三俣蓮華岳でするつもりだったのですが、これは随分距離があるな…??
(09:52)
双六小屋のある鞍部に向けて樅沢岳の裾をトラバース。
双六岳は丸っこい山容で、どこが山頂?
(09:59)
双六小屋に着いて、まずはテントを張り。
この時間ではまだ数張しかなく、どこでも張り放題だったので手前の端っこに張れました。
ここまでテント装備で歩きっぱなしだったので大休止して、今後に備えます。
(10:55)
まずは双六岳へ登り。
ここまではテント装備のデカザックだったので歩きが鈍重でしたが、ここからはサブザックなのでもはや空荷のようなもんです。最高!
(11:23)
翌日歩くつもりだった西鎌尾根。
槍ヶ岳を目前に歩く稜線、気持ちよさそうな!
(11:36)
双六岳、ずっと来てみたかったのはこの景色!
槍ヶ岳に向かって伸びる穏やかな稜線と登山道、天国でした。
自分は双六岳に向かって歩いているので槍ヶ岳に背を向けてるんですが、何度も振り返り。
山頂に向けて歩いていくのも当然良いんですが、槍ヶ岳は映えすぎです。
(11:45)
双六岳 標高2860mに登頂!
今回も和菓子でエネルギー補給をまかなってます。
相変わらず脂質が少ない和菓子補給は歩きの調子が良く。
(11:58)
ここの稜線はかなり歩きやすく、この日は人もかなり少なく貸切状態、最高でした。
前日が台風だったので、こんな奥地に人なんてほとんど居ないわけでした。
(12:04)
双六岳から見えてるピークは三俣蓮華岳の一つ手前のピークで、三俣蓮華岳は奥にありました。。
この頃はもう調子の良さに鷲羽岳へ行く気満々、時間を気にして歩いていたのでピークが奥にあったと知った時はがっくり。(笑)
(12:32)
三俣蓮華岳 標高2841mに登頂!
岐阜、長野、富山の三県境で、三角点が3本立ってました。
どの柱を使うかで測量結果が数十センチずれそうですが…?
(12:45)
三俣蓮華岳からは日本最後の秘境と言われる雲ノ平がすぐそこに!
今回は寄れませんが、一目見れただけで満足です。
これから向かう鷲羽岳は、結構な標高差のアップダウンが待ち構えてますね……
鷲羽岳の名前の由来、砂礫の模様が伸びやかでめちゃくちゃかっこいい姿でしたが。
(12:46)
三俣小屋に下り、水を補給していざ鷲羽岳への登りへ。
双六小屋も三俣小屋も水は豊富なようで、汲み放題なのはとてもありがたかったです。
(13:21)
鷲羽岳へは標高差400m弱の急な登り。
とはいえ余力ありありだったので急な方が効率良く登れるな?くらいの感覚でした。
(13:46)
鷲羽岳 標高2924mに登頂!
北アルプスにある日本百名山としては隣の水晶岳と並んで最奥の山頂ということで、まさかこの山頂を踏むことになるとは。
最奥なだけあって山頂には数人しか人がおらず、静かな山頂でした。
(14:01)
鷲羽岳、北アルプスの中心部に位置しているので北アルプスの展望台としては最高なんじゃないでしょうか?
周囲の名だたる百名山とさっきまでいた双六岳、三俣蓮華岳を見比べると百名山が百名山たる理由が分かっちゃいますが、双六岳、良い山でしたよ…!
(14:17)
もう夕方が迫っているので山頂に長居はできず、猛烈に後ろ髪を引かれながら下山の開始です。
が、下ってる最中に左膝が痛み始め…。。
双六小屋、あんなに遠いんだけど……
(15:26)
予定通り帰りは三俣蓮華岳に登らず巻道で双六小屋に向かいます。
鷲羽岳の下りは膝痛がひどかったですが、徐々に痛くない歩き方が分かりだして、マシなペースで歩けるように。
…体力はあって景色はこんなに良いのに、膝痛に頭を持っていかれるのが残念でなりません。。
(15:33)
のんびり歩いて、無事コースタイムくらいで双六小屋に戻ってこれました。
登りは問題なく、平坦もマシなペースで歩けましたが、下りが痛むので最後の下りがきつかった…。
(16:35)
テントに戻ってさっさと着替え、夕食(パスタ)を済ませ、19時には就寝しました。
双六小屋は東西に山があるので夕陽や日の出を見るには登らないといかず、テントに引きこもってました。
風通しが良くて寒くて寝袋から出られん…!(薄着すぎた)
(18:43)
双六岳の景色は北アルプスで一番見たかった景色だったので、天気に恵まれてラッキーでした。
北アルプスなので当然とはいえ延々と続く森林限界上の世界を堪能でき、最高の1日となり。
鷲羽岳は展望の良さと達成感が魅力なのかなと思いますが、ホントに遠くて良い山でした。
最後の膝痛が残念過ぎましたが、膝痛は昔にハーフマラソンを走ってた頃からの持病で、山歩き中に出たことは無かったので油断でしたね…。
ちょうどロキソニンを持っていき忘れたのがまさに油断で、ロキソニン、大事!
それではまたー!
山行時間…11:52
歩行距離…28.23km
消費カロリー…4461kcal
獲得標高…↑2821m ↓1373m
山歩きの獲得標高は1000mを越えればがっつり目だと思ってたのに、下りは少ないとはいえ2800mとは……