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日本三大急登のひとつ、南アルプスの甲斐駒ケ岳、黒戸尾根に行ってきました。
甲斐駒ケ岳黒戸尾根、標高差は2200m、CT14:40の超ロングコースです。
往復なので時間でタイムアップでき、一度は歩いてみたかったコース、ようやく行ってみました。
コース:駒ヶ岳神社→黒戸尾根→七丈小屋→(甲斐駒ケ岳)→七丈小屋→駒ヶ岳神社
中央道を走って登山口へ。
甲斐駒ケ岳は標高2967mもありますが、登山口は田んぼのちょっと先です(笑)
(06:38)
いざ駒ヶ岳神社からスタートです。
なんなんでしょう、このオブジェ。
この日、家を出るのが遅すぎまして。
7時発では日没まで10時間、とても山頂に着ける気はしませんので、
もうこの時点で12時に引き返しと決めて歩きます。
(07:00)
駒ヶ岳神社で参拝。
楽しく安全に下山できますように。
(07:04)
樹林帯を黙々と歩きます。
この道が3000m級の山にたどり着くとは思えませんが、一歩一歩進めていくのみ。
ちなみにこの地点が標高1200m。
標高400mに1回は写真を撮らないと樹林帯の写真が無い事態になると思って撮ってます。。
(07:54)
先が望める地点がありました。
とてもとても遠すぎて、たどり着ける気がしません。。
(08:18)
標高1500mくらいになると霜柱がたっぷり。
白髪ねぎのような長さです(笑)
溶けて帰りに登山道がぐちゃぐちゃにならないといいんですが。
(08:36)
標高1600m。
登山口からは既に900m登ってますが、まだまだ中腹のど真ん中です。
ようやく雪がちらほらと出てきてテンションがやや上がります…?
(08:41)
雪山と言えば谷川連峰、ってくらいそちらに行ってしまうので、
逆にこういう雪の積もり方はちょっと新鮮です(笑)
粉砂糖を振り掛けたような感じでこれはこれで綺麗でした。
(08:46)
標高2000mは刃渡りという岩場区間。
下を見ると高度感がありますが、歩く分にはぜんぜん。
(09:26)
標高差1200mを登ってようやく初めての展望です。
南側にはどっしりと鳳凰三山標高2841m。
自分が歩く黒戸尾根もあれ以上に登ります、そうですか。。
富士山は普段見る遥か遠くにちらっと見えるのと違って、存在感たっぷり!
(09:28)
振り返ると八ヶ岳が一望。
雪が全然無く。
手前の一部白い山は日向山、ビーチのような砂の山だそうで、一度行ってみたい山です。
(09:28)
刃渡りを過ぎると階段とはしごが連続するように。
雪がうっすらついているので気をつけて。
(09:45)
一旦標高を2100mに下げる五合目からはようやく甲斐駒ケ岳が目の前に!
まだまだ標高差がありますが、ここまで来るとようやく高山に来た感が。
(10:16)
そりゃ敗退もしますよねえ、既に標高差は1500m。
既に多くの山の標高差を越えてますし。
(10:16)
五合目を過ぎるとはしごと鎖場の高度感がすごいことに!
垂直ハシゴはホントに気を使います…。
僕はあまりこういうのが得意でなく、とても疲れ。。
(10:45)
標高2380m、ようやく七丈小屋へ。
はしごと鎖場をいくつも越えた先にあって、こんなところによくも小屋が!
ってところにありました。
(11:00)
小屋前で装備を整えていざ先へ!
リミットと決めた12時が迫りましたが、この道なら多少暗くなっても大丈夫ということで13時or気の済むところまでに延長して先へ進みます。
少し進むとやっっっっと森林限界、待ちに待ち望んだ景色!
雪たっぷりそうな北アルプスまで眺められました。
(11:44)
標高は2600mを越えて刃渡りではるか上に見えた鳳凰三山も真横に。
田んぼの近くの登山口から歩き始めたとは思えないこの景色。
(11:58)
標高2700m、ついに南アルプスの中心部、北岳も望めました。
隣の山もそうですが、南アルプスはずいぶん標高高い所まで木が生えてますねえ。
(12:17)
歩いてきた黒戸尾根を振り返り。
この尾根はあまり尾根自体が見渡せるところがなく…
途中撤退にしても尾根が眺められないのがちょっと残念でした。
道が続いてるような景色が好きなのです。
(12:17)
というわけで標高2732m(写真はちょっと下ってから撮影)で撤退!
もうお腹いっぱいです、登るのは(笑)
(12:25)
山頂?を眺めます。
標高差はあと少しではありましたが、空気も薄くなってきてペースが落ち気味、
山頂に行ったら小屋泊まりになってしまいます(笑)
(12:30)
至るところに鉄剣がありました。
いかにも修行の山といった感じでかっこいい。
(12:45)
七丈小屋に戻ってきました。
この手ぬぐいがかわいいデザイン!
泊まりに来た際にはぜひ買いたいものです。
…今度は荷物を軽く、小屋泊まりで山頂往復したいものです。
(13:05)
樹林帯になって小屋を過ぎても気が抜けず。
というか小屋の下、五合目までが高度感のある区間、とにかく気をつけて。
下調べはそんなにしておらず、こんなコースだとは思いもしませんでした。
(13:15)
鎖完備な刃渡りも下を見ると随分下まで切れ落ちててびくっとします(笑)
鎖完備なので問題ありませんが。
(14:21)
どんだけ下らせるんでしょう、この登山道。
標高3桁ってねえ…。
もう無心でひたすら下ります。
ただ道自体は歩きやすく、1時間半で標高差1000mを下れたので良いペース。
(15:50)
無事下山!
きちんとお礼参りをして駐車場へ。
ほんとお世話になりました。
(16:14)
暗くなる前に駐車場まで下山。
ヘッデンはもちろん持ってますが、暗くなる前に下るに越したことはありません。
登山口近くの温泉に浸かって、下道を走って山梨市にあるおかめというラーメン屋さんでご飯。
温かい食べ物が疲れた体に沁みる…
でもこれから埼玉まで走って帰るミッションが!
(18:57)
渋滞のなかった中央道を走って無事帰宅!
長い長い一日でした。
日本三大急登の黒戸尾根、スケール感を実感した山歩きとなりました。
(諸説あるようですが)谷川岳西黒尾根しか三大急登は歩いたことありませんが、
西黒尾根の方が確かに急登、でもこちらはスケール感が圧倒的でした。
延々と続く樹林帯を越えて南アルプスの景色に飛び込む黒戸尾根、なかなか楽しく。
途中に岩場があるのもまたいいアクセントで。
次はそんなに寒くなく、でも暑くない時期にのんびり小屋泊をしたいところです。
それではまたー!
山行時間…9:21
歩行距離…19.88km
消費カロリー…3770kcal
獲得標高…2222m