白銀の世界広がる浅草岳へ


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積雪たっぷりな浅草岳へ行ってきました。

浅草岳??
ってくらい、(関東では)あまり知名度の無さそうな山、浅草岳。
越後山脈の中部、新潟と福島の県境に位置する山です。

山の標高は1585m、300名山と、あまりパッとしないステータス。
周囲には100名山の越後駒ケ岳、平ヶ岳、200名山の八海山、守門岳、荒沢岳
守門岳なんて、東洋一の大雪庇なんて呼ばれてますし!

このあたりの山に初めて登るなら選ばれることは無さそうな浅草岳ですが、
そんな浅草岳には絶景が広がってました。


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関越道をひたすら北へ。
いつもは湯沢までで降りてしまうので新鮮です。
この日は時間が経つにつれて天気が好転する予報です。
(07:05)


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小出ICで降りて、ムジナ沢登山口へ。
登山口からこの積雪量!
自転車で山古志を走った時も思いましたが、このあたりは湯沢よりも全然積雪量が多そうです。

にしてもこの除雪はなんと芸術的な
(08:23)


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夏道は桜曽根という尾根を上がりますが、冬道はその一つ南側の尾根を進みます。
最初は林道を30分ほど歩きますが、その後は広い尾根を適当に歩いて。
(09:03)


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尾根は標高900mほどから雪庇が出てきて、展望の効く道となります。
途中にある大きな雪庇はパックリ割れてました。
こんなサイズの雪庇の崩落に巻き込まれたらひとたまりもないでしょう。。
(09:41)


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浅草岳はバックカントリーが多い、というかそればかりです。
この日、ただ歩いてる人は自分含めて3人、バックカントリーは20人ほどでしょうか。
(09:52)


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時折青空が覗きはじめるように。
山頂付近の雲がなかなか取れずやきもきしますが、
のんびりした方が天気が良くなる予報を信じて途中で大休憩したり。
(10:09)


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この日は霧氷と濃い青空がとても綺麗で。
こんな景色が続くならいつまでも歩いていられます。
(10:50)


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浅草岳の2つ前のピーク、嘉平与ボッチというピークにて。
山頂の雲が取れないので、ここでお昼ごはん。
(11:24)


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鍋うどんのアルミ皿が熱を入れたら穴が開いてしまってバタバタしている間に、
パーッと晴れてくれました!(笑)
隣の鬼ヶ面山に刻まれた巨大な風紋みたいな模様が動きのある景色でいい感じ。

この鬼ヶ面山が山頂に行くと化けるんです。
(12:02)


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山頂手前、前岳から浅草岳へはたおやかな稜線。
この稜線から右を見ると…
(12:16)


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鬼ヶ面山の裏側!
荒々しい岩壁と雪氷の稜線が大迫力!

これが標高1500mの景色なのかと。。
(12:21)


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山頂から。
丸みを帯びた浅草岳と、ゴツゴツ鬼ヶ面山の対比が面白い景色でした。
鬼ヶ面山から浅草岳を見たら意外とゴツゴツだったりして…?
(12:34)


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稜線を歩くスキーヤー
こんな日に滑れたらさぞ気持ちいいことでしょう!
羨ましい。。
(12:34)


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眼下には田子倉ダム
新潟県から福島県を見るのは初めて、あまりピンときません。。
(12:37)

山頂からは福島県どころか飯豊山吾妻連峰(福島、山形県境)まで見えてました。


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鬼ヶ面山アップ。
奥に聳える白銀の山々は越後三山、左から中ノ岳、越後駒ケ岳、八海山。

このあたりの山々、今までのどの山からの景色よりも白い景色でした。
平標山に登ってもここまで周りが真っ白ではないですし、改めて雪深い地域なんだと。
(12:53)


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スキーヤーの下山はあっという間です。
ところでボーダーさんもいましたが、こういう谷に降りちゃって、その後の歩きは大変じゃないんでしょうか…?
(13:20)


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嘉平与ボッチの雪庇。
トレースは割と雪庇に近いところに付いているので要注意です。
端っこの方が景色は良いですが、死んじゃうわけにはいかないので雪庇からできるだけ離れたルート取りを。。
(13:23)


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下山は守門岳に向かって尾根を降ります。
あの白いピークの裏側にはきっと東洋一の大雪庇があるんでしょう。
浅草岳がこんなに良いとなると、一度は行ってみなくては。
(13:35)


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青空と霧氷がとにかく素晴らしかった一日でした。
今シーズンは平標山と浅草岳、どちらも霧氷あってこその景色でした。
(13:41)


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尻セードをしつつ無事下山。
登山口への道の雪壁だけでも見に来る価値がありそうです。
(15:16)


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小出の温泉に向かう途中、中ノ岳と越後駒ケ岳。
こちらももちろん真っ白…というか下界もまだまだ真っ白です(笑)

このあたりの山、特に冬は標高差がかなりあって。
浅草岳は標高差1100mですが、写真の2つはとても日帰りで行けるような標高差じゃなく…
実はしょうがなく浅草岳を選んだ、という(笑)
(16:07)

天気に恵まれて、絶景の浅草岳を歩くことができました。
標高は1585mと高くないですが、周りとの標高差が大きく、隣が岩壁、周囲の山も真っ白と、
とても1500mとは思えない見応えある景色でした。
雪深いこの地域ならではの延々と続く白銀の世界にすっかり虜に。
それではまたー!

山行時間…6:32
歩行距離…12.2km